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自らの貢献を考える

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成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔をあげ、目標に目を向ける。組織の成果に大きな影響を与える貢献は何かを問う。こうして責任を中心に据える。

The effective executive focuses on contribution. He looks up from his work and outward toward goals. He asks: “What can I contribute that will significantly affect the performance and the results of the institution I serve?” His stress is on responsibility.

引用元:[英和対訳]決定版 ドラッカー名言集

ここで重要なのは、「手元の仕事から顔をあげ、目標に目を向ける。組織の成果に大きな影響を与える貢献は何かを問う。」ことです。
今行っている手元の仕事は、自らの果たすべき貢献から逆算し、細分化されたもののはず。
なので、それを粛々とこなしていけば、結果として自ら果たすべき貢献をなすことができるはずです。

ですが、いつの間にか、手元の仕事が、自ら果たすべき貢献から逸れ、仕事のための仕事になってしまっている場合が往々にしてあります。

その時に使える問いは「そもそも?」

そもそも = 目標、を意識すれば、今の仕事が貢献にたどり着くのか、否か、気付きやすいのではないでしょうか。

さて、上の日本語訳には「成果」という言葉が2回出てきます。

しかし、原文(英語)では、”The effective executive” と “the performance and the results of the institution” という2つの表現になっています。

“effective”は「効果的な」、executive”は「経営者」なので、つまり、成果をあげる人 → 「成果をあげるには」となっているようです。

一方、”performance”は「成績、遂行能力」、”results”はそのまま「成果」、と言う意味があります。

で、最後の一文 “His stress is on responsibility.” が難しい。

“his”は”effective executive”、”stress”は「力点」なので → 「(成果をあげる人は)中心に据える」となっています。

“responsibility”は「責任、責務」です。
「責任」は、「大辞林」によると、

1. 自分が引き受けて行わなければならない任務。
2. 自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。
3. 法律上の不利益または制裁を負わされること。狭義では、違法な行為をしたものに対する法的な制裁。民事責任と刑事責任とがある。

です。

「自分が引き受けて行わなければならない任務」を「中心に据える」で、分かるような分からないような。

「責任」の意味するところについては、また考えてみたいと思います。


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